体験版について言えば

ACVにおいては攻撃・防御に三つの属性が割り振られている。
武器における属性はカテゴリ毎に設定されていて、スナイパーライフルやショットガンといった実弾がKE。旧作でいうところのエネルギー兵器がまとめてTE。CEは着弾時に起こる化学反応(熱など?)でダメージを与えるもので、具体的にはバトルライフルやヒートキャノンなど。
防御属性のバランスはフレームパーツによって左右され、この総和によって弱点が決定するという仕組みになっている。武器と異なり全てのフレームが全ての防御属性を持つものの、その配分は一極集中。他の機能性をひとまず置いておけば三種全てにそこそこ耐えるという機体を組むのも恐らく不可能ではないが、基本的には必ずどこかに穴が出来る。
この防御ステータスの配分についてもある程度の傾向がある。脚部においては
軽二・中二・軽逆→KE>>>TE>CE
重逆・四脚→CE>>>KE>TE。
重二・タンク→TE>>>CE>KE
といったバランス。重い脚はAPでも耐えるため単純比較は危険だが、おおよそこのように住み分けられている。
その他のフレームに関しては、一括して軽量型がKE特化、中量型がCE特化、重量型がTE特化。機動型ほど実弾に強く、タフさを意識した機体ほどTEに強いという構図だ。これなら武装の選択は簡単で、CE兵器+αを担げば積載に無理をかけず且つどのような相手にも安定して害をもたらすことが出来そうに見える。しかしながら、──こと体験版について言えば──この傾向は中量フレームの優秀さによっていくらか抑止される。
なかでも抜きん出ているのが頭部と腕部。頭部に関しては軽量寄りのものと重量寄りのもの、いずれも安定(ブースト性能に関係する)・索敵・ECCMの数値が高い水準でまとまっている。腕部については射撃安定(リロードと集弾率に関係する)が突出している点で他の腕部より優先される。もちろん他のカテゴリにも特長があり、当然ある点では中量フレームを凌ぐ。中量フレームの傾向というのはリターンが厚くリスクが少ないという点で、つまるところ一定ラインのCE耐性を維持する程度のことは、案外自然に出来るということになる。