雇われ一日目

アーマードコアVの体験版をプレイ。cβtには漏れてしまっていたので、今作とは初の顔合わせになった。
画面を伝う水滴の描写が良い。墜ちていくヘリコプターの錐揉み軌道が小気味良い。タンクの超信地旋回が心地好い。そしてキャノンなる新カテゴリ。これがすばらしい。Cannon.なんと明朗で、力強い響きだろう。一片の過不足無し。惜しむらくは──構え武器全般について言えることだが──構え時に覗くスコープが固定望遠であること。しかもかなりの高倍率なので、それなりに離れていなければ照準は難しい。ノーロック武器のスナイパーキャノンともなれば尚更。そもそも対等な状況下で運用することを前提としていないのだろう。
ミッションであれば、やはりバトルライフルの使い勝手が極めて良好。旧作までのバズーカにありがちだった、武器に振り回されるような感じはあまりしない。或いは今出ているのが軽バトライばかりだからかもしれないが。
対人では敵機との軸を合わせた上で着地時を狙う必要がありそうに思う。やはり取り回しの比較的悪い武器に共通して言えるが──小ジャンプサテライトが復活した(復活したのです)関係でリターンを得られる機会自体は増えよう。
小ジャンプと書いたが、単なる飛行は即死に繋がる。短絡的に高度を取ることは命取りで、今作にきて自動化したいわゆる通常ブーストをむしろ切ったり入れたりすることで制動にメリハリをつける必要がある。
パルスマシンガンの燃費の悪さと弾数の多さには少し笑ってしまった。パルスのくせに、EN切らすまで撃ってもまだまだ残弾がある。さすがマシンガンの名を冠するわけだ。スキャンモード時にはどうやら戦闘モードの倍程の速さでENが回復していくから、適当に交差しながら撃ちつつ次の交差までスキャンモードで余裕を生む、といった使い方が出来ればスマートに思える。しかしそもそもVにおいて交差戦が成り立つのかは解らない。ブーストチャージのおかげで張り付きすら危ういのだから、せいぜい軽量同士の戦いで偶発する程度だろう。急旋回にも一手間要るようになったから、閉所での戦いでもないかぎりハイブーストの射程を守ってやり合うのが精神的には優しい。
体験版には一通りのバリエーションが揃っているから、これを機に今まで食わず嫌いだった軽二や重逆にも親しんでみたいと思う。
しかしこの、移動中のタンクが胴と無限軌道の間から絶えず廃棄している謎めく破片状の物質は一体なんだ……?