二次元でくらい裕福になりたい/秘技エキサイト読法

ベルウィックサーガをプレイ。『実戦訓練』の帝国兵を捕らえられるだけ捕らえ、一万強の軍資金を獲得する。
不要な装備品を売り払ったところで三四〇〇〇ディナールほど貯まっていたので、思いきってナイトソードを売却し、家具屋より宝箱を購入。以降章はじめに財宝の回収を狙っていくわけだが、これが思いの外面倒くさい。後に料理やコッファーが加わると、準備段階でのリセット回数はおぞましいまでに嵩むであろう。徒労と紙一重の苦労だが、こうした積み重ねが我がリース公子の切迫した状況をいくらか明るくし、数々の気違い地味た縛り条件をも打破するのである。今はまだ先人の踏み締めた道を地図に沿って歩いているに過ぎぬ。愚痴を溢すのはいくらか早い。

ゲームの傍ら京極夏彦『ルー=ガルー 忌避すべき狼』に着手。今回は、読み進める前に劇場版における各キャラクターデザインを眼に焼き付けた。『姑獲鳥の夏』『魍魎の匣』を読んでから幾分時間が経ったものの、文章を文章として消化するだけでは俺はまだ京極夏彦とは戦えない。そこで第三者が創造したイメージに乗っかり、文章を手っ取り早く映像に変換することで貧弱な想像力の補強と疲労の緩和を狙うものである。この策は概ね成功した。明日未明には読了叶うだろう。
それにしても、何故彼は毎度ここまで分厚い本を書けるのだろうか。そして彼のファンは、何故この圧倒的物量についていけるのだろうか。こんなものを何十冊も買っていたら物理的に家が傾く。彼と彼らのタフネスに、心からの賛辞を送りたい。