かといってそんなに岩波フリークというわけでもない

PS3版『ソニック ジェネレーションズ 白の次元』を購入、ACT2を中心に小一時間回してみた。既プレイのソニックは今や遥けきGCの「アドベンチャー」のみということもあって文字通り振り回されっぱなしだが、動体視力がめきめきと育ちそうなスピード感に魅了されつつある。なぜ彼が配管工などに遅れを取ったのか。これこそ前世紀最大の謎ではあるまいか。
合わせてハーマン・メルヴィル『白鯨』を買う。新潮文庫
近頃岩波文庫を置かない本屋が増えているようなのだが、一体どういうつもりなのだろう。不貞腐れた岩波がこのまま街中の本屋から姿を消してしまったら……図書館とかAmazonとか、案外なんとかなりそうじゃねーの。
しかし本当に世界中の店頭で岩波文庫が扱われなくなったら、これはまあ問題と言わざるを得ない。知的資源とまでは言わないが、良書の堆積たる岩波文庫が民衆から忘れられるのは文化的損失というふうに感じられる。世の中の書店は、山田なんとかやら玉石混淆の新刊やらを平積みするくらいなら、もっと岩波に愛の手を差しのべるべきだと思うんだ。
といっても本屋ばかり責めるわけにはいかないだろう。岩波も岩波で、未だに伝統薫る返品不可体制を敷き続けているとかいう話を聞く。このご時世にだぜ。どうなんだよそれは。いつまで余裕かましてんだよと言いたい。いい加減現実を見た方が良いんじゃないのと言いたい。もっと形振り構えと言いたい。でも全て自分に跳ね返ってくるので言えない。世間では新しい年が始まったらしい。そんな区切りに一体どんな意味があるのだ。