こんなに読みやすい日記を書くのははじめてではないだろうか

むかし好きだった、でも活動をやめてしまっていたウェブサイトが、息を吹き返しているのを発見する。
更新履歴を遡っていくと、実際のところ俺はそれに気づくのが丸一年くらい遅れていたらしく、欲しがっていたものを手に入れ損ねたような空虚な気持ちになった。でもそれ以上に、一年という単語が簡単に出てくるようになってしまった己の変貌が怖い。精神年齢を計る最もシンプルな方法は、年単位の時間の流れをどう感じるか考えることだと思う。
ところで俺は、この精神年齢というものが好きではない。何故なら、心身に関わらずともかく大人になりたくないと駄々を捏ねている人間にとって、割と自分の思い通りにいく(と勝手に信じている)精神までもが数学的な記号で表現されてしまうのは、しばしば都合が悪いからだ。あなたの精神はもう大人ですよという客観的な宣告は冷たい刃物を思わせる。こういうときにそんな陳腐な連想しか出来ない自分に腹が立つ。


年度の頭に買った手帳がすこぶる寂しそうにしていたので、プライベートすぎる出資簿はそちらに付けることにする。昨日は漫画と小説と雑誌を一冊ずつ、それからブルーベリーパイをワンホール買った。あれは家庭で切り分けるとなると絶対にうまくいかないので、プロが予め切り分けておいた方が良いと思います。もっと欲を言えば、切り分けてあるものと切り分けてないものを別個に用意していただきたい。そうするとどうなるかというと、パイは食べたいが自分では綺麗に切り分けられない──しかしいつかは上手くやれるようになりたい──という俺のような人間が、食べる用と練習用に一つずつ買っていくことになる……に違いない。俺としては、パン屋の売り上げには常に貢献していきたいと考えている。
なお昨日のブルーベリーパイはぐちゃぐちゃになりましたが、それでもおいしくいただけました。