B.A.D.が何の略式だったか思い出せない

まよチキ!』のメインがボクっ娘と知って本屋へ愛機を走らせる。よもやアニメ化するような作品を見落としていたとは……ともかく、拾えてよかった。情報提供者に感謝したい。
同時に仁木英之『僕僕先生』、六塚光『ムゲンのセンカ』、尚村透失楽園』を購入。近頃だと僕っ娘のために凡作駄作を嫌々消費することも少なくないが、僕僕先生はかねてより良い評判を聞いていたし、六塚の文章は嫌いではないし、漫画は絵さえ良ければ他が平凡でも気にならない性質なので、今日の買い物には概ね満足である。
話は打って変わるが、いつの間にか綾里けいし『B.A.D.』がドラマCD化していたらしい。デビュー当初からファミ通文庫期待の星のような扱いであったから、ここまでは来るべくして来たというところか。三巻が出た去年の夏以来追いかけてもこなかったが、今回を機にこれからの展望は見落とさないようにしたい。
今作目玉の繭墨あざかについて一応簡単に説明しておくと、言うなれば京極秋彦と紫苑寺有子の間の子のようなキャラクターである。作品の雰囲気とも相まって、そこそこ優れた狂言回し系ボクっ娘に仕上がっていると言えよう。ただ個人的には一巻みたいな短編連作調のがポイント高いですな。この作品の陳述は少々くどい。気になる中の人は丹下桜だったようで、ドラマCDに気付かなかったのがますます悔やまれる。しかしまあ、ここまでくれば映像化まであと数手。金銭面も緊迫しているし、丹下繭墨はアニメまで我慢するのが冴えたやり方というやつかも知れぬ。