エクレール卿がつんけんしてて、しかもサービスキャラだった/カエサルのものはカエサルへ

かなしい。これは損失である。DOG DAYSがこの欠落を挽回するには、もう四話くらいからガチ戦争に発展する程度の勢いが必要と考える。
ただ大本命エクレール・マルティノッジ卿のキャラが若干思惑から外れていた(まあそれでも現状今期で一番なのだが)点を度外視すれば、作品全体は徐々に良い方へ向かいつつあると言えよう。本格的にエンジンが掛かるにはもう一週といったところだが、TIGER&BUNNYと並び、これからが期待できるアニメだ。

時事ネタなんて犬の餌にでもしてしまえばいいと思うのだが、こればっかりはやはり看過できない。俺は特別少女趣味というわけではないけれども、俺は特別少女趣味というわけではないけれども、これは流石にあんまりである。作者から消費者までひっくるめた関係者各位のフィクションへの正しい理解を、これまでエロ業界は保ってきた。ともすれば暴走しがちなこのジャンルにおいて、理性と良識の手綱を必死に握り続けてきたのだ。そんなアダルト業界の努力を、妥協を、一顧だにしないこの方針。これでは自粛というより無理心中だ。そもそもどこに向かって自粛(萎縮)しているのかすら定かでない。彼らは、そして我々は一体誰と戦っているのか?
フィクショナイズは最適化である。二次性徴前(俺が擁護したいのは特に直前後だが)という、青く危なく多感でしかしそれ故に美しい年頃のキャラクターは決してマイナーグループではないし、つまりそこに最適解を見出だす人間も少なからずいる。エロはその一つの形に過ぎぬ。
確かに過去、ロリエロ愛用者によって痛ましい事件が引き起こされたことも事実だ。しかしそうした人物が極端な過激派であることは、文化の中核を担う発信者側が一番承知しているはずである。全てのイスラム教徒がテロに加担しているので無く、全ての社会科教諭が極左でないのと同様に、全てのロリコンが犯罪に手を染めるわけではない。だからこそ都も(本音はともあれ)十八禁雑誌においては許容するという姿勢だったのではないか。にも関わらずロリエロを一切合切追放するというこの自粛案はどうにも歪というか、思考停止の感が否めない。繰り返しになるが、これでは無理心中である。再考を提案したい。