ソート、クリップ、コレクト

僕っ娘リスト作成にあたって当面の問題となるのは、彼女たちをいかに分類するかという点である。そもそも何故愛すべき我が僕っ娘たちを列に並べて品定めして区別して箱に詰めこんでレッテルでべたべたにしたのち棚に飾ろうとするのかといえば、俺の中の分類したがり屋が駄々をこねているからに過ぎない。より良き僕っ娘の追求なる一面もあるにはあるが、結局は分類欲の叫びに怠惰が折れたということに尽きる。
そうしたわけで、どんなふうな分け方をするかというのはデータ収集と並行して常時考えていかねばならない。現在候補に上がっている手段は以下の通り。



a.「系」と「型」を用い二段階分類する

b.「系」と「タグ」を用い細かく区別する

c.「系」「型」「タグ」の何れかひとつを用い単層で分類する

d.垂直に交差する二本の軸を敷き、それぞれの両端に対立し合う要素を結んだ上で座標配置する

e.五十音順に列記する



dなどはかなり心惹かれるのだが、僕っ娘を評価する上で決定的となる二組の対立要素を選び抜く必要がある。cやeでは恐らく満足出来ない。安牌に思えるaは系と型が交錯しかねないという問題を抱え、その問題を解消しようとbを採択すれば却って幅がスペースの許す限り広がり収拾がつかなくなる可能性を孕む。大変悩ましいところだ。