要するにもう少し立読みしやすくして

身辺がおちついてきたので、前々から目論んでいた僕っ娘リストの作成に向けて具体的に動き出す。その第一手としてアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』をレンタル。すっかりやさぐれた愛機に股がり十五分向こうのTSUTAYAまで、実にニヶ月ぶりの外出となった。せっかくなのでほの暗い店内を当てもなくぶらぶらし、やはり二ヶ月ぶりに週刊少年ジャンプを立読みする。

それにしてもこのジャンプ──を初めとしたあまねく雑誌──は重い。ガンガン本誌に至ってはヴァンツァーの肩にでも積むつもりか。そんくらいでかくて重い。
雑誌が書籍である以上、これは完全なデメリットと言える。つまり、場所を取るということは。間違いなく他の本のみならず自らの寿命をも縮めている。
やれ糞だやれ地雷だと謗られ詰られ踏みつけられブックオフや河原の焚き火に消えた本は数あるだろうが、一定の秩序に則って理路整然と廃品回収に出され続けるなんて物はそうそう無いのではないか。俺が普段使っているトイレットペーパーやノートブック、新聞紙のほとんども実は友情・努力・勝利の成れの果てなのかもしれない。この商品は100%再生紙を利用しています。大変結構なことだ。
あまつさえそれ単品では作品が完結し得ない──どころか数多のシーンの一つでしかない──ときているので、週刊誌というシステム自体、もうなんというか不毛である。俺は電子書籍というものを飽くまで認めないタイプの人間だが、あそこまで大きい(ので立読みしにくい)雑誌はいっそいつになったら整頓圧縮して電脳世界へ放ってくれるんですかと思ったりしないでもない。


もちろん戯言に過ぎない。そもそも俺は少年漫画自体そんなに読まない。理由は僕っ娘が少ないから。